先日、AECOBALENOのワイン(オフ)会を、CA’GINOさんで開催しました。集ったのは6名。オフ会にはちょうど良い人数です。
広島市内繁華街のコバコイタリアンとしては、イル・グリードさんと並んで今私が皆に一押しのCA’GINOさん。参加された方に常連さんがいらしたので、料理はその方にお任せして…ワインは私がセレクトしました。シェフはピエモンテで修行されていた経験もおありとのことです。今回は事前に3本持ち込ませて頂きました。
左より
①プロセッコ(蔵名失念)
②GRILLO 2009 / FEUDO MACCARI / Sicilia
③SANLEONE 1998 / Fattolia Sonnino / Toscana
④Lange Nebbiolo 1999 / VARALDO / Piemonte
⑤Barolo Picccole Vigne 1996 / Parusso / Piemonte
③④⑤が持込です。開始前に毒見をした感じでは、③は熟成のピーク、④はまだまだタニック、⑤はピーク過ぎなのかおとなし目という印象で、この時点では③→⑤→④の順番で出そうと考えていました。
さて、ワインの感想の前に料理のお写真を…
シラスのブルスケッタ。
生マッシュルームとチーズのサラダ。秀逸! ワインが進みます!
名物の加工肉の盛り合わせには全員が歓声!(笑)
私の大好きな豆や…
トリッパも手抜きなしの美味さです。
こちらの名物パスタはラビオリ! シンプルですがワインによく合います。
このパスタもまた美味し!
他にも数種類料理を注文し、皆でシェアしましたがお腹いっぱい食べて1人3000円行きませんでした!素晴らしいコスパです。
そしてワインですが…
泡、白を楽しんだ後の再毒見では…③はかなり開きましたがまだまだパワフル、④もタンニンは落ち着いてきました。そして⑤、寝ていたのでしょうか?素晴らしい香りを放ち始めていたのにびっくり!なので⑤は最後に(笑)。
まず③ですが、トスカーナ、キャンティ地区のソンニーノ男爵家が所有するワイナリーです。こちらはサンジョベーゼ主体ではなく、メルロ60%、サンジョベーゼ30%、プティヴェルド10%からなります。いわゆる”スーパータスカン”の部類に入るワインで、エノロゴはかのステファノ・キオッチェリ氏。メルロ、個人的には余り興味のない品種で(笑)、スーパータスカン系もあまり触手が伸びないジャンルなのですが、酒屋さんに強く勧められて(笑)購入しました、まあ、地区がキャンティだし。抜栓時から熟成香はたっていましたが、二時間経つと今度はタニックになって来ており、甘い香り(熟れた無花果やプラム系)も出てきています。素晴らしいボディを持つワインでとても98とは思えません。樽使いも大げさではなく、まだまだ熟成できます、正直、こんなに美味しいとは思いませんでした!このジャンルの90年代、もう少し開拓しなければいけないと反省しております。
④はピエモンテのランゲ・ネッビオーロ。99なので以前飲んだ98よりタニックかな?と予想していましたがその通りでした。時間が経つと角がとれて柔らかくなりネッビオーロ特有の香り、イチゴや干し無花果系、熟れた柑橘系を感じます。タンニンは③にくらべ格段に細かくエレガントで酸もしっかりありますが、それが最後まで調和しきれなかった感じで、個人的には最後までいかない間に飲んでしまった印象で残念でした。でも旨い!
⑤は二時間半たった時点で飲み始めましたが、同じネッビオーロでも香りの複雑さ、タンニンのしなやかさは歴然とした違いを感じます。色はまだそこまでレンガっぽくなく、熟成香も殆ど感じない恐るべき96、いや素晴らしいワインです。最後は本当に本当にエレガントなワインに変貌しておりました。Parussoは言わずと知れたBaroloを代表する生産者の一つで、俗にいう”Barolo Boys"のかつては一員でもありました。96はまだ多分Boysの頃だと思うのですが、どちらかと言えばこのワインは古典的なBaroloの造りだと感じます。ちなみにシェフはピエモンテで働いていた時にこの蔵のパーティーに参加されたことがあるそうでびっくり!ウラヤマシイですね(笑)。
ご一緒して頂いた
カヌレさんともお話し、今後はこういうプチオフ会を定期的にしていこうという話となりました。参加希望される方は是非とも!ご連絡下さいませ。美味しいもの食べてわいわい話をしながら、ワインが変化しておくのを楽しめる会です(笑)。