先日の土曜日に市内某所にてワイン会をしましたので、その時に飲んだ(出した)ワインを今回はアップしてみました。
今回のテーマは”トスカーナ2001!”でしたので、ワインもそれに合わせてみました。写真左より右に向かって、①キャンティ・クラシコ2002/キャストロ・ディ・ブローリオ、②セッツァーナ2001/ラ・スピネッタ、③ペルカルロ2001/サン・ジャスト・ア・レンテンナーノ、④チンチナート2001/テヌータ・ディ・トリノーロです。②④が私が持ち込んだものです。最初は3本の予定でしたが、メンバーが盛り上がってしまい、急遽お店から③を提供してもらいました(笑)。
①はカザルフェッロで有名な蔵ですが、2001は在庫切れ、2002年はぶどうのできが良くなく(これは中部トスカーナ全体に言えることらしいですが)、よいぶどうも格下げしてキャンティに混ぜたようです。なので、キャンティとしてはお値打ちでしょう。口当たりもまろやかでとげとげしくなく時間をおいてもすぐには酸っぱくなりませんでした。2002年はロッソ・ディ・モンタルチーノを含め何本か他の蔵のものを飲んでいますが、これは出来が良い方のワインでしょう。
②は今回の目玉の一つです。北イタリアピエモンテ州にあるラ・スピネッタ(ここのバルべーラ・ダスティ・スーペリオ-レは私も大好きなワインの一つです)が、トスカーナ州マレンマ地区に畑を買い、満を持して送り出したトスカーナワインのファーストビンテージです。セパージュはサンジョベーゼ90%、カナイオーロ10%、バリック(新樽)で2回熟成させたようです。一口飲んで、”ああスピネッタのワインだ”と思わざるを得ない素晴らしい酸のキレ!多少タンニンがごつごつしていますが、バランスの中では全く気になりません。開いてくる前に飲み干してしまいました、残念!(笑)
③は急遽開けてもらったワインです。トスカーナ好きなら絶対にはずせない蔵です。キャンティもお値打ちですが、濃厚さを求めるならばやはりペルカルロでしょう。サンジョべーゼ100%です。②に比べ果実味が強い分まろやかに感じますが、やはり濃く・リッチなワインです。輸入元さんも良心的で、こんなに有名になったのに値段を下げてくれてきています。ラ・リコルマ2001もあったので、これはキープしてもらいました(笑)。
④は今回の目玉で、リクエストも多かったワインです。あっという間に1本が20000円を越えてしまったテヌータ・ディ・トリノーロを作っているオーナが、ほとんど自分の趣味で作っているワインで年間1300本(!)とわずかです。ぶどうも聞いたことがない品種(たしか島の方のぶどうとマルケ州のぶどうだっけ?)をブレンドしています。私も個人輸入したものなので、はっきり言って心配でコルクを抜いた時ワインがかなり上の方まで来ていたのを見つけたとき、”ヤバイ!”と思いました。でもテイスティングするともっとやばかった(笑)。海の潮の塩分、濃厚なうまみのある油の香り、ピノ・ロワールになんとなく似ていますが、口に含むと全く異なった表情、濃いけど甘いアルコール(ちょっとざくろっぽい)、タンニンもシルキーで色々な香りが複雑にからまってきます。(ごめんなさい、私はフランスワインを全く飲まないのでこのようなタイプのワインに遭遇した際うまく表現ができません)同席されていたワイン通の方は、”これはガンガンデキャンタした方が面白いかもね”とコメントされていました。一時間おいてもびくともしない、むしろどんどん濃く・甘く・アルコールエキスも強くなってくる恐ろしいワインでした。あと数本もっているので何年か後にまた開けてみます(笑)
このような会を2・3ヶ月毎に行っています。ご興味のある方はコメントしてみて下さい。メンバーは皆イタリア好きで仕事も異なり、楽しいですよ。