僕がイタリアワインを飲みだした頃、諸先輩方から言われたのが、”西麻布に聖地があり、内藤さんという素晴らしいソムリエがおられる、是非行くべきだ”。勇気を振り絞り最初に訪れたのが、確か2004年の秋。広島から来た何も判らない者に対して、優しく、判り易く、そして素晴らしいワインとマリアージュを堪能させて頂き、一瞬にして”内藤マジック”の虜になりました。 大坂のアカデミー・デュバンで開催されてた内藤師匠のイタリアワイン土着品種講座にも足繁く通い、上京する度に聖地を巡礼していつしか顔と名前を覚えて頂いて嬉しかった。真似して家で常に10本開けて並行して飲むようになりました(^^)。
大坂の西野酒店の西野"ブラザー”嘉高さんとも繋いで頂き、ひょんなことから決まった内藤師匠を広島にお呼びする会@2010。折角なので、小倉集合→天寿司堪能→広島移動→ホル天たかま→夜は華ぶさで持ち込みワイン会→朝は"はらだ"で早朝お好み、という、今省みれば超ローカルなおもてなしをニコニコ楽しんでいらっしゃいました。
”そろそろ第二弾をしましょう!”とオファーがあったのが一昨年、超売れっ子の師匠のスケジュールを半年前から押さえ、昨年7月、メッチャモンテの中山君を始めとするプロの方々に内藤マジックを経験して頂きました。到着早々のお疲れの中、昼間は僕の友人の為の会も。私が持ち込んだイル・ソダッチォ1985MGを最後まで美味しそうに飲まれていた姿は忘れられません。
会の目的は、”広島からJETCUPの優勝者をいつか輩出する”でしたが、昨年リュミエールの高木ソムリエが見事3位に入賞されました。この勢いをそのままに今年の7月、同様のセミナーを昼夜で開催しました。内藤師匠がちょっとお疲れだったのが気になり、その後のことをそれとなく聞いていましたが、普通にセミナーや試飲会には来られているとお聞きし安心してたのですが…
昨夜、突然の訃報をお聞きし、唖然としています。本当に信じられない。この文を書いていても涙も出ない。
15年前、広島から来たイタリアワイン初心者のぶしつけな質問にも暖かく答えて頂き、いつしか ”○○さんがいるから広島を訪れるのが楽しみになってきましたよ、いつでもプライベートでも呼んで下さいね” と言われるまでになっていたのは誇りです。来年は昼はセミナー無しにして、友人に頼んで瀬戸内海をゆっくりクルージングして頂こうかなと考えていました。先日お礼にと贈って頂いた、内藤師匠のネーム入りのフェッラーリ、飲めません…
ただただ…残念無念です。内藤師匠も後進の育成やイタリアワインの更なる啓蒙等まだまだされたいことがあったと思います。本当に微力ですが、広島メンバーは内藤師匠の意思を継いで、これからもイタリアワインを広めるべく研鑽を継いで行きます。そして…僕をイタリアワインの果てに導いて頂き本当に有難うございました。合掌
先日我が家で行ったワイン会。仲のいいイタリアンの方々をお招きし、闘うワイン商も急遽参戦されました。
写真のすべてを飲んだわけではありませんが、飲もうとしていたワイン(笑)も含めて一同に。この会では地品種の古酒を楽しむ傾向にあります。私が印象に残ったのは、 Rosso Brindisi 1977 と Rosso di Montalcino 1983…どちらもきれいに熟成しつつ果実味もきれいに感じる事ができバランスが素晴らしい。
そして
Barbera Riserva 1967 PRUNOTTO
ピエモンテの良年1967。少しは期待していましたが、本当に本当にきれいに熟成していました。バルベーラの酸、恐るべし。イタリアワイン地品種、恐るべし。
久しぶりの更新です。相変わらず呑んでいます。印象に残ったワイン達
Eliseo Bianco 2013/ Gualdo del Re
Toscana Rosato Canaiuolo 2013/ Montenidoni
Chianti Classico Don Tommazo 1999/Le Corti
Chianti Classoco 2011/ Monteraponi
Don Tomasso以外はNew Toscana! 中々探し辛いワイン達ですが見つけられたら迷わずGet! して下さい。逸品です(^^)。
久しぶりの更新です。日々ワインは飲んでいますが、中々更新に至りません。最近はちょっと古いストックを自宅であけることが多くなっています。例えば
ランゲ・ネッビオーロ2002/パルッソ/ピエモンテ州
2002はイタリア全体でブドウの結実が難しかった年。名門パルッソもその例外ではなく、この年はバローロを生産せずすべてランゲ・ネッビオーロに格下げしました。
2002年は私の仕事の節目の記念ビンテージ、それ故に当時は拙い知識と情報を頼りに熟成しそうなワインを探しました。これもそのうちの一本。2005、6年頃あけた時は本当に美味しかった記憶があります。
今回、12年ぶりに開けてみました。
液の色褪せはありません。香りはスパイシー、花や果実の香りは薄い。口に含むと…タンニンがちょっとぶつぶつして不自然…枯れているわけではないのですが篭った感じ。果実味は消えていました。余韻も短い…コルクが長く殆ど濡れていません…ひょっとしてコルクによる不自然な熟成パターンか?翌日も良くはなりませんでした。
期待していただけに本当に残念でしたが、実はもう一本ありますので次に期待します(笑)。
去る2月24日にトスカーナ州ピサのサンジェルバジオのオーナー、ルカ・トマジーニさんをお迎えしてのワイン会が地元広島で開催されました。
会場はいつもお世話になっているレガーレ・ディ・アクアパッツァです。
料理はワインにすべて合わせてありましたが…特にジビエの猪を用いたサルシッチャと、同鴨を使ったパスタは絶品でした。
ルカさんも熱弁を振るわれます。(後から聞いたらかなりテンションが高かったらしいです(笑))
広島で出されたワインはこちら! 一本目のサンジョベーゼのロゼは大評判でした。個人的にはカベルネのすっきりした纏まりが気に入りました。あと、レチナイオは流石の旨さです。
最後には吉川さん、シェフ、スタッフが皆出てこられて感謝の言葉と拍手で終了しました。いや、本当に素晴らしい会でした。川頭さん、伊東さん、三友さん、吉川さん、そしてルカさん、本当にお疲れさまでした。広島でこのような会が体験できる事を嬉しく思います。