先日、久しぶりにKの会を催しました。
会場は
西十日市にある”イプシロン”さんです。店内に入り左手に上がった所に素敵な半個室があり、今回はここが会の舞台となりました。
まずはお料理から
今回はワインのテーマがトスカーナ州でしたので、食事もそれに合わせて。まずは前菜です。私の好きなランプレドットが乗っていたのが嬉しい。
皆の歓声が上がった一皿。旬の魚とお野菜を盛った一品。これにあうトスカーナの白は…中々難しいかも知れません(笑)。
冷製の後は暖かいスープ。下には私の大好物の豆を始めしっかりしたお味の野菜たちが。
ウサギ?のラグーとトスカーナ名物ピチ。絶品!
そしてメインは
トスカーナ固有品種 チンタセネーゼのグリル。見事なレアですが、数時間前から炭でゆっくりゆっくりと仕上げていて下さっていたとのこと、これまた絶品でした!
今日のワインたちですが…
右)クイド・スプマンテ・ブリュット/グアルディエンセ/カンパーニャ州。ファランギーナから造られる安旨スプマンテ。久しぶりに飲みましたが、値段を考えればコスパ大。ちょっと風邪気味の喉には染みましたが(笑)。
左)ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ2011/フォンタレオーニ/トスカーナ州。最近地元でも注目のDOCGです。D嬢のリクエストにより持ち込み。二皿目に合わせたかったのですが、皆さんのペースが早く、一皿目で飲み干されてしまいました。酸がかなり強く苦みもあるので、今の季節のサーブには工夫が必要です。
右)キャンティ・クラシコ2001/クアルチャヴェッラ。キャンティの雄の貴重なバックビンテージ(蔵出し)。9月に飲んだときは気温が高いこともあり少しぼやけた印象(ボトル差か?)でしたが、これは最初からサンジョベーゼ全開(笑)。時間と共にバランスもい良くなり、明日が楽しみなワインでしたが飲んでしまいました。
中)R&R/カステッロ・ディ・ガッビアーノ。今はもう生産されていない、正規輸入も多分されていないガッビアーノ。90年代にスーパータスカンの走りとして名を上げました。知人からこのビンテージが素晴らしかったとの情報を得て購入(笑)。開けた直後は早飲みか?と思いましたが、時間が経つと共に果実味が徐々に頭をもたげて来て、一時間後には若々しくマッチョに変身。カベルネ主体ですが、そこはやはりイタリア。スミレの香りや柔らかなタンニンはやはりトスカーナです。涙が出るほど感動したワイン。
左)ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・ラ・カーサ1997/カパルツォ。 ご存知、神の雫登場ワイン(笑)。97は晩秋には程遠く”お花畑”でした。個人的はイチゴを強く感じ、タンニンの溶け込み様は半端でなくきめ細かく、余韻も長い。樽がやや強いかなと思い、調べてみたらバリック熟成らしい。今はバランスが取れていますが、この先どうなるのだろう、と余計な心配をしてしまいました(笑)。これもまた秀逸。
以上、今年最後のKの会も無事に終了しました。しばらくお休みして次回は来年1,2月です。テーマは”北”。さて、何にするか今から楽しみです。
先日、某所で某人の為のワイン会を行いました(笑)。普段中々飲む機会のない彼の為に準備したワイン達。
左より
①ディスクミエリス・マルヴァジア 2005/ ヴィエ・ディ・ロマンス/ フリウリ州
②バローロ・ブッシア・ヴィーニャ・ムニエ 1996/ アルナンド・パルッソ/ ピエモンテ州
③ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2000/ サルヴィオーニ/ トスカーナ州
①はマルヴァジア単一。7年経ちかなり熟成が進んでいました。酸はヘタレ気味、時間かけて温度上げるとかなり膨らみましたが別次元には至らず、残念。2005のヴィエ・ディ・ロマンスはまだかなり在庫がありますが、そろそろ飲むペースを早めてみましょう。
飛ばして③は、これまた12年物。ビンテージの性でしょうか?ちょっと酸が弱いですが、タンニンの旨味はしっかり残っています。3,4時間まてば変身しそうでしたが待てず(笑)。
②はピエモンテ州黄金の5年間の最初の年1996! この頃はパルッソははブッシアでは今の様に単一ではなく3つの畑別にクリュワインを造ってました。当時ワイナートを愛読していた(笑)私は、このワインを本の評価のみで購入、その後12年近く熟成させておりました。西野さんの所で購入したバローロ ピッコレ?1996も旨かったですが、これは遥かにその上を行ってました。バラ・スミレの香りがグラスに充満し、温度があがるとオレンジピールのような甘さも出てきます。タンニンは凄く細かく、そして余韻が最近経験したことないくらい長い。素晴らしいワインでしたので2時間かけてちびちび飲りました。後1本在庫あり、さていつ飲みましょう?
来る11月7日に、イタリア・カラブリア州のワイナリー、TENUTE FIRROCINTOのオーナー、カミッロ・ロナ氏を迎えてのワイン会が開催されます。
日時:11月7日 午後7時より
場所:キャラントサンク 住所: 広島県広島市中区袋町1-18
会費:6000円
お申し込みは、
リカーミトモ ℡ : 082-231-3380
モンキュール ℡ : 082-233-0873
の方へお願いします。
詳細はこちらに
カラブリア州は、イタリア半島南部・つま先の部分に位置します(中村俊輔選手がかつてこの地のレッジーナというチームでプレーしていました)。トスカーナやピエモンテに比べて、日本ではまだまだ知名度が薄い産地ですが、良質のコスパの良いワインが数多く造られています。
この度、カラブリア州のワイナリーTENUTE FIRROCINTOのオーナー、カミッロ・ロナが来日され、広島でもワイン会が催される運びとなりました。このワインの輸入元である(株)アルトリヴェッロの伊東社長、イタリアワイン商の川頭儀之&ジョバンナ夫妻も来広されます。気さくにイタリアワインを楽しめて、生産者の生の声も聞ける楽しい会になると思います。皆様、お誘い合わせの上ご参加下さい。
アルトリヴェッロ社HPでのテヌテ・フェロチントの紹介ページ
up忘れてました。ドルチェ編。
左)アオスタ州ののモスカート?川頭さんに伺うと珍品のようです。まだ750mlに入れていた時代?すっきり飲めましたが、歴史を感じた一品。
右)シャケットラ94
忘れもしない、2001年に一人でトスカーナをバスで放浪した折、たまたま入ったとラットリアで横にいたイタリア人が、”オレはリグーリア出身だが、おまえイタリアワインが好きならシャケットラを持って帰らんと”と言われ、フィレンチェのエノテカ・アレッシで求めた一品。複雑でしたが、まだまだ若い印象!なので、もう少しチビチビ飲ろうと思っています。
以上報告でした。最近更新してないですね、すみません、
中篇です。飲んだ順とは異なりますが、まずは赤3本 画面が大きくて判りにくいですが、
左より
④バルバレスコ・ラパヤ 1988/ ブルーノ・ロッカ / ピエモンテ州
⑤バルバレスコ・サンロレンツォ 1970 / ガヤ / ピエモンテ州
⑥タウラージ・リゼルヴァ 1982 / マストロべラルディーノ / カンパーニャ州
古酒です。④はラベルの葉っぱの位置が右にある最期のビンテージ88優良年。実は熟成したブルーノ・ロッカは初めてでした。少し枯れた果実と熟成香がいい感じで、とにかく口当たりがシルキーです。ワインのボディもしっかりしており、もう数年は大丈夫そうでした。
⑤は来たときから液漏れしていたので、おまけで出してみましたが、キャップシールを取るとなんとコルクはすでに落下しておりました(笑)。ラムネの様に注意しながら少しずつグラスに注ぎ匂いを嗅いでみると、、、いい熟成した飴のような香り!カビ臭さは微塵もありません。口に含むと、これまた!枯れてきてはいますが、タンニンも残っておりスミレのような甘さも感じます。しっかりとバランスがとれているのです。正直びっくりしました。我が家に吹いた状態で来て2年、ずっとセラーでは立てていましたが…同席した皆さん一様に感嘆されていました。
⑥は昨年ノーマルを西野さんの会の時に頂きましたが、それと比べまだまだ持ちそうな印象です。熟れたプラムやジャムの香り、ねっとりとしたタンニンが本当に心地よい。ワインとしての旨さで比較すればこれが一番でしょう。後十年はいけると思います。恐るべき、アリアニコ。
赤二組目
右より
⑦ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・カンポジョバンニ 1990 / サン・フェリーチェ / トスカーナ州
⑧ドルチェット・ダルバ 1998/ ヴィエッティ / ピエモンテ州
⑨ヴォース・ダイ・チャンプス 1998 / ヴィエ・ディ・ロマンス / フリウリ州
⑦は、先日川頭さんと伊藤さんが来広された折に開けたキャンティの名生産者・サン・フェリーチェが作るブルネッロ。この頃は、私、かなりいい気持ちになってきていたのと、前の3本のインパクトがあまりにも強すぎたので、正直あまり印象がありません、すみません。⑧も同様で、飲めますが強い印象は持ちませんでした。それらを覚ませてくれたのが⑨! ジャンフランコ氏は”98はこれは作ってないよ”と言われていましたが、我が家にあった98、エトリヴァンラベル(笑)。ワインは殆ど熟成香は無く、程よく落ち着いた感じで最初は大人しかったですが、大きいグラスにしてしばらくたつととんでもない芳香を出し始めました。バラやスミレの甘い香り、少し青草の香りもしますが、複雑なのです。味もすごくまろやかですが、そのバランスの良さと余韻の長さには凄みさえ感じました。素晴らしい体験、一同絶賛!でした。
更新が遅くなりすみません。次回はドルチェを紹介予定です。