瀬戸内海、山口県上関(かみのせき)。江戸時代、長州藩は上関・中関・下関と海に三箇所関を作り、海上交通を監視しました。上関は周防大島の向かい・柳井市のちょっと先に位置します。周防灘に面し魚の非常に美味しい所ですが(何軒も料理旅館が残っている)、冬の河豚と並んで夏の鱧(はも)が美味です。はえ縄漁で釣上げすぐに捌かれ、我が家にやって来ました。
そうです、鱧のしゃぶしゃぶ!この時期、鱧はすごく脂が乗っています。
こんな感じでさっとくるりんとさせて、おろしにんにくとネギ、ポン酢で食します。油がジューシーで最高です。
これに、何をあわせるか?色々考えましたが、今回はこれにしました。和食にこそ、という感じです。
左:ディス・クミエリス・マルヴァジア2005/ヴィエ・ディ・ロマンス/フリウリ州
右:シャルドネ2005/ヴィエ・ディ・ロマンス/フリウリ州
右は一日前に抜栓して半分飲んでました。栓をしてセラーに放置、一日経って・・角はとれましたが、あの芳しい香りも飛んでしみました。まろやかになっている分、ポン酢とはぶつかりにくかったですが、同時に食した寿司(パックの(笑))には結構ぶつかりました(特に赤身)。
左は初めて飲むマルヴァジア単一品種。開けると鮮烈な香り・バラが咲き誇る感じです。金属香もあり非常にパワフル、口に含むとこれまたパワフルです。”和食にあわせ易い”と聞いていたので、この段階で(?)と思っていましたが杞憂でした。お寿司とは、、、全然ぶつからない。はもしゃぶとは、、、最高の取り合わせでした。濃い目の香り・味がまるで日本酒の様にはもの脂を洗い流してくれます。いやな味もしません。鱧の子の明太風味とも大丈夫です。特筆すべきは翌日、、半分残していたのですが全くパワーが落ちない、、凄いワインでした。
おまけ、、、仕上げは鱧雑炊(笑)