少し前の話ですが、後輩がしばらく広島から不在となるため送別会を開きました。イタリアワインにはまっている優秀な後輩(笑)なので、気持ちを込めてワインを選びました。場所は最近よくお世話になるイル・グリードです。
白三種(左より)
①エトナ・ビアンコ・ピエトラマリーナ2001/ベナンティ/シチリア州
②ビアンコ・デッラ・カステッラーダ2003/ラ・カステッラーダ/フリウリ州
③リヴォッラ・ジャッラ・レゼルヴァ1997/ラディコン/フリウリ州
赤三種(左より)
④メルロ2006/クロアット/フリウリ州
⑤アルテーロ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ1997/ポッジョ・ディ・ソット/トスカーナ州
⑥ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ1998/ラ・チェルバイオーナ(サルビオーニ)/トスカーナ州
乾杯はいつもの定番、レ・マンザーネのブロセッコです(笑)。
イル・グリードさんの料理は、和の食材やテイストの料理が多いので、今回少しワインのパターンを変えてみました。題して”果実味よりもタンニン重視” ”飲み心地よりもストラクチャー重視(笑)”
①は8年熟成されたカリカンテですが、まだ開きにくい(笑)。結果として更に冷やし水のようなテイストで飲んで頂きましたが、これがバランスよくて好評でした。②はショップのアオリに乗せられて買ったワイン(笑)。フリウラーノやピノグリ等のブレンドだったと記憶しています。2003にしては焼け過ぎた感じはなく自然に濃い。ミネラル・鉄・果実味のバランスも非常に良い。フレッシュさはあまり感じませんが,
それよりも心地よい重さがいいワイン。この値段(4000円弱)ならば買い!でしょう。③は少し前のリアルワインガイドでSANO YOKOさんが100点を付けたワインで、ちょっと興味があり取り寄せてみました(笑)。色は薄いガーネットくらい濃く、味は自然派のイメージとは異なり、アルコールやタンニンの熟成と深みを感じます。熟成したリヴォラはこんな風になるのか(ここのだけだと思いますが)驚いたワイン。
④はミアーニが関与しているガレージワイン。予想より重く濃くなく、むしろ果実味を強く感じます。ストラクチャーもしっかりしており、北のメルロとして大変秀逸。⑤は最初は熟成香が鼻につきましたが直ぐに飛びました。まだまだ若くタンニンに溶け込んだ樽の香りのバランスはいい感じ。もう少し時間をかけて飲みたいワインです。
そして⑥ですが⑤に比べ一つ高い次元でのストラクチャーを感じる。素晴らしいワイン。第一の飲み頃に入った頃でしょうか?